相談員ブログ
2015年05月21日
うちの相続。
名駅相談室の伊藤です。急に夏がやってきましたね。
こんなに気温の変化があると、体に堪えますね。
ところで、今日はタイトルの通り、うちの相続について書いてみようと思います。
とはいえ、私が相続人ではありません。私の母が相続人です。
そう、祖母が亡くなったのです。100歳に間もなく手が届くかという年齢。大往生です。
そして待ち構えている相続の手続き。
どうやら兄弟の中で、私の母が、相続手続きの音頭を取っているようです。
祖母は遺言を書いていませんでした。
ただ、常日頃から『オレが死んでも兄弟げんかだけはするな』といつも言っていました。
兄弟5人。相続財産は通帳1つ。銀行さんで所定の書類を集め、通帳を解約し、
仲良く5分の1ずづ分けてしまえば終りなのですが、疑心暗鬼が母の心を痛めます。
祖母が若いころに同居をしていた兄弟。
祖母に生活を支えてもらっていた時期のある兄弟。
祖母が老いてから面倒をみていた兄弟。
今後仏壇守をしていく兄弟。
病気がちの兄弟。
様々な状況の中で、もしかしたら、誰かが『5分の1ずつでは納得いかない』と言ったらどうしよう…、『あいつはもう生前にもらっているから相続財産を受け取る権利はない』などと言い出したらどうしよう…と眠れないほど悩んでいました。
そして四十九日法要が終ったあと、相続人全員を自宅に招き、宅配の釜飯を兄弟みんなで食べながら遺産の分け方の相談をしたそうです。(同じ釜の飯を食べたら揉めないかと思ってと母は後に言っていましたが、宅配釜飯は一人一釜でした(^^ゞ)
結果としては案ずるより産むがやすし。結局、お互いに『今までよくやってくれたから』、『生前に迷惑かけたから』、『今後の供養にお金かかるから』と譲り合って反対になかなか分け方が決まらなかったようです。
弊社がお手伝いするご相続で残念ながら揉めてしまっているケースの大半はお恥ずかしながら私の母のように根拠のない疑心暗鬼からスタートするのです。
だからこそ、相続ははじめが肝心。
相続人全員が相続財産や、その構成、相続人の現状など亡くなった方を中心に全体像を把握し、お互いを尊重することで円満に進みます。
親の相続をめぐって兄弟げんかをしてしまったら、もう、両親の供養を兄弟で一緒に手を合わせることすら叶わなくなります。
たった数人しかいない家族、大切にしましょう。不安な方はお気軽にお電話ください。
むしむしとした嫌な季節が続きますが、皆様くれぐれもお身体ご自愛いただきますよう。