相談員ブログ
2015年07月08日
相続で困るのはこんなこと
岡崎相談室の吉元です。
昨日は七夕でしたが、あいにくの雨でしたね。
七夕に降る雨は、催涙雨(さいるいう)と呼ばれているそうです。
涙の訳にも諸説あるようで・・・
①再会が叶わなかった悲しみの涙
②再会して別れる時の惜別の涙
う~ん、いずれにしても物悲しいお話ですね。
最近ご相談のあったお客様にこんな方がいらっしゃいました。
家族経営で自営業を営んでいるご家庭で、相続が発生しました。
亡くなった方は、家計だけでなく、会社の経理もされている方。
不幸にも突然の発作でお亡くなりになりました。
残されたご家族は大変です。
驚きや悲しみの中で、片づけや準備をし、お葬儀を執り行いました。
しかし、無事故人を見送って安心したのも束の間、相続のお手続きをしなくてはいけません。
また、自営業なので、会社を回していかなくては生活も成り立たなくなってしまいます。
従業員に給料を支払うために、大慌てで資金の仕分けをしたそうです。
ご相談にみえた相続人の方が一番困ったことは、故人がどこの金融機関で取引があったか分からない、ということでした。
相続人の方は取引があったのではないか、という金融機関をすべて聞いて回ったそうです。
相続で一番困ることは、“分からない”ということです。
一緒に暮らしていて、仲の良いご家庭でも、なかなかそれぞれの財産については話さない、知らないという方がほとんどではないでしょうか。
そんな時に役立つのがエンディングノートです。
エンディングノートは、万が一に備えて伝えておくべき様々な事柄をまとめ、直接伝えにくいようなこともノート形式で記録しておくことで、確実に伝えることが出来ます。
最近では、自分史として中高年の関心も高く、自己の意思を事前に表明し、エンディングノートを利用して、生前準備を行う人たちが増加しています。
このノートを活用して、自分自身が歩んできた道のりを振り返り、これらの生き方を考えるきっかけにして頂ければ幸いです。
また、相続では知らなかったがために不利益が生じてしまうことが多々あります。
分かるところから進める、ではなく、しっかりと現状を把握してから進めていきましょう。
そして、餅は餅屋です。専門家に相談することをお勧めしています。
弊社では、安心の初回無料でご相談を受けております。
ご不安ごとがありましたら、お電話でお気軽にご予約くださいませ。